カバー曲で有名になろう!その戦略と注意点を考えてみました
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A Day To Rememberがビルボードチャート2位ゲット!!
この音楽性で総合チャートで2位なんだからやっぱりアメリカ懐が深い!
1週間で67,000枚も売れたそうです!!
カバーソングについて考えてみました
今日のテーマはカバー曲です。
自分の好きなアーティストの曲や小さい頃に聞きまくった曲を不意にライブでやってくれたりするとめっちゃテンション上がりますよね!!
日本でも徳永英明さんのカバーアルバム”Vocalist”シリーズで大流行したし、元々カバー曲って大好きですよね。
僕も大好きです!!
というわけで今回はカバーソングについて考えてみました。毎回しつこいくらい言っていますが、自力で頑張っているバンドやアーティストを応援するブログですので、じゃあバンド活動にカバー曲をどう使っていくか?
を今回のミッションにしてみたいと思います。
カバー曲とは
アーティスト、ソングライターなどが独自に創作・発表した楽曲(オリジナル曲)を他人が演奏・歌唱して発表することである。オリジナル曲を作った本人がアレンジを加えるなどで再度発表しなおすことをセルフカバーと言う場合もある。
カバーする動機としては、アーティスト自体がその楽曲を好きである、有名な曲を扱うことで宣伝効果が得られる、知名度が上がる、ファンや所属会社、スポンサーなどからの要望などが考えられる。
カバーを行う際には、原曲を保有するソングライターに対して著作権使用料を支払う必要があり、原曲にアレンジ等を加える場合はさらに権利者からの許諾が必要である。
どうしてみんなカバーソングが大好きなのか?
これはもう単純にカバーされるほど良い曲だからでしょう!
と言ってしまうと終わってしまうので分析していきます(汗)。
まずカバーする際にどういった基準で曲を選ぶかですよね?
カバーする側からの目線だと、
(1) 自分が大好きな曲
(2) リリースする国・地域で誰でも知っているような超有名な曲
(3) プロモーション上など戦略的に選曲された曲
あたりでしょうか?
日本の場合は戦略的な要素がほとんどである印象のため、選曲から綿密に計画を立て、今回カバー企画をやるアーティストが、
・どの曲をやったら一番ウケがいいのか?
・どのターゲット層を狙うのか?
・アーティストとの関連は?
などプランがしっかりしている場合が多いと思います。
(2)有名な曲と(3)戦略上の曲の要素が多いと思いますが、(1)好きな曲でいうとその企画を担当したプロデューサーの好みで決めるという意味では(1)も当てはまると思います。
うちも何度かカバー曲を所属バンドにお願いしたことがありますが、その時は完全に僕の好きな曲をやってもらいました(笑)。
Driving East “Beat It”(マイケル・ジャクソン)
Runner Runner “Sweetness”(ジミーイートワールド)
逆にアメリカとか欧米の場合は、カバーするアーティスト自身が”カバーしたい”曲を選ぶことがほとんどです。
ここで世代間ギャップや異国間の文化の違いが出る場合があり注意が必要です。
アメリカのバンドが大好きなカントリーソングをカバーしても日本人は理解できないし、ブルーススプリングスティーンの曲をカバーしてもサマソニで大合唱は難しいと思います。
逆にここをうまく取り込むと”大爆発の可能性”が大きく広がります。
カバー曲をやる利点はなんでしょう?と考えると、
・アーティストが無名でも曲の知名度で勝負できる
・ライブで盛り上がる!!
が最も大きいところじゃないかと思います。
というわけでカバー曲が人気があるのは、
”ライブで演奏すると大盛り上がりするくらい誰でも知っているみんなが大好きな曲だから”
と結論付けたいと思います(笑)。
洋楽パンク系の人気カバー曲を回想します
本当にいろんなアーティスト・バンドがカバーをしているのでそれを全部挙げることはできないため、僕の得意ジャンルである洋楽パンク系で回想してみてその傾向を見てヒントを得てみたいと思います。
最も有名なのは、Reel Big Fish “Take On Me”(A-Ha)でしょう!
アメリカの原曲越えのカバーソングベスト17の8位でした。
この曲は世界中で大ヒットしたので誰でも知ってるし、どこに行ってもライブで盛り上がると思います!
しかもスカアレンジですからね!!鉄板でしょう!
Reel Big Fish – Take On Me
個人的にはSave Ferrisの”Come On Eileen”(Dexys Midnight Runners)も大好きでした!
参考記事:17 COVER SONGS BETTER THAN THE ORIGINALS
ここ最近だと老舗レーベルFearless Recordsがリリースしている”Punk Goes”シリーズが有名でしょうか?
インディーズ系のパンクバンドたちが一曲ずつカバーする企画もので最初にリリースされたのがポップソングのカバーアルバムでしたが、その後メタルや80年代、90年代なども出ました。個人的には一番最初にリリースされた”Punk Goes Pop”が好きです!
そして!洋楽パンクのカバーアルバムで日本で一大ブームを作ったのがALLiSTER!
”ほぼ日本人”のスコットマーフィー率いるバンドがリリースしたカバーアルバム”Guilty Presure”では、The Boomの島唄やサザンオールスターズのTSUNAMI、スピッツのチェリーなど意外性と知名度が合致した選曲を披露しました。
聞けばなるほどだったんですが、この日本の曲の選曲はファンからのアンケートなどで決めたそうですね。
このことはカバーで売れるための戦略が網羅されていると思います。
さすがスコット!!元気(笑)??
このアルバムは聞いた話だと25万枚とか売れたんですよね?その後洋楽パンクバンドのカバー大ブームが到来しましたが(笑)、誰もALLiSTERを超えることはできませんでしたよね。
このアルバムからバンド活動を行う上で学ぶことは本当にたくさんあると思います。
そしてパンク系なら絶対忘れてはいけないのが、Me first And The Gimme Gimmes!
往年の名曲や映画の主題歌などをカバー専門に活動するオールスターバンド!NOFXやLagwagonのメンバーが中心で、日本の楽曲をカバーしたアルバムもリリースされましたよね。日本の楽曲をやったのはALLiSTERの影響もあったかな(汗)。
で、映画のカバーといえばNew Found Gloryはマストでしょう!
“From The Screen To Your Stereo”は彼らが一気に有名になった出世作ですが、バンドが無名だった頃ライブでみんなが歌ってくれる方法を考えた時に、映画のカバーだったらみんな知ってるし歌ってくれるってことでカバーしたというのを聞いたことがあります。
それが見事に大当たりしたわけですね。日本でもめちゃくちゃ売れたと聞いてます。僕はネバーエンディングストーリーが大好きです!!
New Found Glory – Kiss Me
そして海外のバンドでありながら日本の曲をカバーして不動の地位を得たのがイギリスのSnuff!
ドラムでボーカルのダンカンさんの奥様が日本人ということで、日本のアニメソングをカバーしてライブで大盛り上がりした最初のバンドでしょう!!
巻き舌で歌うまんが日本昔話の”人間っていいな”とかアンパンマンのマーチとかもう圧巻の一言です(笑)。
SNUFF – Ningen Te-Ina
ライブで圧倒的な力を発揮するカバーソング
日本盤のボーナストラックに収録することも多いカバー曲ですが、
一番その力を最も発揮してくれるのはライブです。
夏フェスのように全くそのバンドに興味のない人が数多くライブを見てくれる会場では特に有効です。バンドのことを全く知らなくても会場で知っている曲が流れてくれば足を止めてくれます。この戦略は結構いろんなバンドが使っていると思います。
実際に僕もWarped Tourの会場でQuietdriveが全く無名で20人くらいの観客の前でライブをしていた時、シンディーローパーのTime After Timeを演奏したので足を止めると、そこにバイオリンの演奏まで入って一気にファンになったことがありました。
他にもオーディエンスが一緒に歌うことができるので、会場の一体感が一気に増しますよね!!
これってものすごく大きくて、初めてライブに来てくれた人がまた来たくなるような体験をできるわけです。
Flatfoot56というバンドがフロッギングモリーの前座で来日したことがあるのですが、当然無名だった彼らが最後に歌ったのが”Amazing Grace”で、その時のアカペラでの大合唱は今思い出しても武者震いします(笑)。
ニューヨークのハードコアバンドH2Oがマドンナの”Like A Prayer”をカバーした時も震えましたね!
カバー曲をリリースする際の注意点
そんな良いことばかりのカバーソングですが、注意する点もあります。
洋楽をカバーする場合、ピックアップする曲の知名度は非常に重要です。
誰も知らない曲をやっても全く意味がありません。
自分のバンドのファン層を考えるとか、フェスなどに出演するなら前後のバンドをチェックするとかして、そこに近い楽曲を持っていくと、”おっ!誰?”ってなって注目してくれるかもしれません。チャンスは確実にものにしましょう。
あとはカバーして演奏した曲自体の完成度が低いのは絶対NGです。
カバー曲は知名度も高く、聞く人の期待度が非常に高いため、演奏した曲自体の完成度が低いとドン引きされて嫌われてしまいます。
個人的な意見ですが、
”カバーした曲自体を自分のものにできるアーティストのカバーソングは聞いていても素晴らしい”
といつも思います。
ただ真似をするだけだと”カラオケ”になってしまうし、勢いだけでやると下手な素人バンドに成り下がってしまいます。完成度が低い場合も原曲のファンやその曲が好きだったり思い入れがある人からバッシングを受けてしまいます。
1度原曲を飲み込んで、そこから自分の曲として構成するといいんじゃないかと思います。
ミュージックフェアなんかでコラボして人の曲を歌っているビッグアーティストを観ると、自分の曲みたいだなぁ〜、やっぱデカイ箱でやるバンドは凄いなぁ〜って感心します。
ここを目指していきましょう!!
それともう1点。
音源として売り出す場合は著作権に注意しましょう。
CDをプレスする時に使用料がかかります。
原曲にアレンジを加える場合は権利者の許諾が必要です。
日本は特に厳しいので、気になる方はプレス屋さんや所属レーベルに聞いてからスタジオ入りしましょう。
せっかく録った曲がお蔵入りしないように!
総括
と色々と考えてきました。どうだったでしょうか?
一応総括すると、
・みんなが知っている超有名な曲が望ましい
・ライブで盛り上がる曲が良い
・意外性があるとなお良い
・演奏する楽曲の完成度は高くする
・オリジナリティが加わると評価が上がる
といったところを注目してみてください。
”カバー曲なんて有名な曲をやればいいじゃん”と軽く考えると結構痛い目を見るので、しっかり戦略を立てて計画するといいと思います。
当たるとかなりデカイものをゲットできるので、一発狙いたいバンドはトライしてみる価値はあります!!
頑張っていきましょう!!
– Pick Up NEW – ワンオクロックがFueled By Ramenと契約!2017年全米デビュー!
日本では知らない人はいないでしょう!
YellowcardやTwenty One Pilots、Sleeping With Sirensなどとの共演でも洋楽パンクファンにも有名なOne OK RockがアメリカのFueled By Ramenと契約しました!
バンドは2017年にニューアルバムをリリース予定とのことですが、これってワールドワイド契約なんですか?事務所は確かアミューズですよね?
それとも北米のみの流通契約とか?FACTや宇多田ヒカルのように輸入盤が入ってくる感じ?であればFueled By Ramenの国内流通元のワーナーはウハウハですね!!
ONE OK ROCK – Mighty Long Fall
とりあえず詳細待ちといったところでしょうか?
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タワーレコード |
35xxxv – ONE OK ROCK(iTUNESストア)
参考記事:Twenty One PilotsやFUN.で有名なレーベルFueled By Ramenの成り上がり考察
参考記事:One Ok Rock Sign With Fueled by Ramen
– 今日のイチオシバンド – Sleeping With Sirens
ワンオクつながりで今日はSleeping With Sirensを紹介します!
今一番勢いのあるレーベルRiseから世界一のインディーズレーベルEpitaphに移籍っていうことからもバンドのポテンシャルの大きさはわかりますが、One OK Rockも一目置くほどの楽曲は必聴です!
ワンオクさんとも日米で共演経験あり!!
Sleeping With Sirens – “Kick Me”
アマゾン |
タワーレコード |
If You Were a Movie, This Would Be Your Soundtrack – EP – Sleeping With Sirens(iTUNESストア)
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